経費削減
企業の取り組み
現在では、各企業はがガソリン代の高騰の影響を多かれ少なかれ受けています。例えば、トラックの運転手だったら、トラックを走らせるためのガソリンが必要ですし、パンやだったらガソリンの高騰に伴う食品の高騰。普通の企業もオフィス用品を頼むのにも、多少の値上げがあるようです。また、車を使う必要がある場合、その影響が直接ぶつかってきます。
各企業の目的は、売り上げの向上、つまりは収益を増やすことです。しかし、上記のように必要な経費が増えたために、以前よりも収益が減った所もあるでしょう。それでも収益を増やすなら、その矛先はみなさんの仕事に関する報酬(給料)と向く可能瀬も出てきます。公務員などの給料は一般的に下がらないので、矛先が向くことは無いのですが、他のみなさんは大きく問題があります。ただでさえ物価が上昇しているのですから、死活問題にもなりかねません。
もちろん、そんなの誰も喜びませんし、事業者の給料だけ下げないというわけには行きません。そこで、各企業の事業者は経費削減といった対策を進めているのです。
経費削減とは
経費削減とは、名前の通り経費(一定している平常の費用。また、物事を行うのに必要な費用)を削減(現にあるものを削って減らすこと)を言います。つまり、節約という意味が近いでしょうか。この経費削減は会社がより利益を上げるためには、売り上げを増加させるか、諸経費を減らすかしかありません。もちろん、両方行えるのでしたら、両方行えばいいのですが、実際には簡単には行きません。
理由は、売り上げを増加させるということは、市場や競合があるため各会社がいろいろな工夫を行っている中を勝ち上がっていく必要があります。これは一朝一夕ではできません。それに比べれば諸経費を減らす、経費削減は現在使用しているものを、工夫して削減するのだから、すぐにできる物もあるでしょう。
ただ、気をつけて欲しいのが、経費削減することは手段であり、目的ではありません。目的は会社の利益を上げることです。経費削減の対策は、利益を増加させるための方法でしかありません。経費が少なくなっても、売り上げも少なくなってしまえば、それは利益増加はしないので、目的と手段を取り違えてしまっているということになります。経費削減とは、業務の効率化を目指して、今の利益を保ちつつ、「無理、無駄、ムラ」をなくすことが必要になります。利益に対しても考えつつ、経費削減をすることが大事です。
利益
経費削減にによって利益を上げることは分かったと思います。しかし、売り上げが伸びても、経費削減しても利益が上がってないということもあります。それは、利益というものをしっかりと把握していないからでしょう。下の式を見てください。
利益 = 売上高 − 経費
つまり、売上高と経費が同じ大きさなら、利益は0となります。必ず「売上高 > 経費」となるようにしなければなりません。売上高に目が行きがちになったり、経費削減にだけ意識が向きがちになることはあるでしょうが、どちらか一方を保ち、どちらか一方を変化させることを心がけるようにしましょう。全体を見る力が必要です。
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Last update:2023/12/4